2026.01.22 【情報通信総合特集】NSW・多田尚二代表取締役執行役員社長 生成AI活用進み新中計の滑り出し順調 戦略投資で基盤をさらに強固に
「DRIVE DX×Change The Standard」を掲げた新中期経営計画をスタートした。2027年度に売上高600億円、営業利益率12%、ROE(自己資本利益率)10%以上を目標にするとともに、3年間で計100億円規模の戦略投資をしていく。新中計は「Reborn(再生)」の時期と位置付け、持続的成長をしていくための基盤強化にも取り組んでいる。
当社はデバイスや組み込みシステムから、SI(システム構築)、サービスまで全方位で支援できることを強みに、企業などが抱える課題をデジタルトランスフォーメーション(DX)で解決している。足元までの事業を見るとサービス関連事業で一部不採算案件が出たものの、DXへの引き合いは多く売り上げを着実に伸ばすことができた。研究開発やビジネス開発などの事業戦略投資と、人材やブランド強化に向けた経営戦略投資も着実に行い、上半期業績は期初計画通りで着地した。
生成AI(人工知能)の活用も本格化している。事業横断で取り組んでおり開発の効率化や社内の生産性向上につなげつつある。企業向けでは「Fit to Standard(標準化への適用)」を推進しているほか、データ整備やデータ分析基盤の構築といったAIに関する案件も増えている。メインフレーム(大型汎用機)のモダナイゼーションサービスに生成AIを活用したスマートモダナイゼーションサービスも好調で製造業などからの案件獲得につながっている。
組み込みやデバイス関連はこれまで培ってきた技術力と知見を生かしロボティクス分野を強化。人間のような物理的な行動ができるフィジカルAIの時代を見据えた取り組みも始めた。11月から台湾で自律走行ロボットを活用したスマート農業の実証を開始。ロボティクス関連をさらに伸ばしていきたい。組み込みは次世代自動車の開発案件にも取り組むほか、防衛・宇宙関連の案件も増えてきた。今後の成長領域と捉え強化したい。
26年は生成AIの活用を進めながらDXの支援を加速させる。今中計は次の成長に向けた基盤固めとも位置付けている。初年度は順調なスタートが切れているため、引き続き戦略投資をしながら計画達成に向けた足場をつくっていく。










