2026.02.12 キヤノン、独自AIエージェント活用の複合機保守を世界展開 米国・日本でも2026年中に開始、出動回数5%削減へ
キヤノンは、欧州やアジア・オセアニアの一部地域で提供している生成AI(人工知能)を活用したオフィス向け複合機の保守サービス「スマートサポートチャット」を、2026年中に米国、日本でも開始する。これまで蓄積してきた12万件以上の事例やノウハウを活用した独自のAIエージェントを中核に、保守・サポート業務の高度化と効率化を図る。
同社は、複合機本体の品質向上による故障頻度の抑制や、設置・部品交換作業の改善を進めることで、コールセンターやサービスエンジニアの業務効率化に取り組んできた。さらに現場の生産性向上を目指し、より効率的で高品質な保守・サポート体制の構築を推進している。
スマートサポートチャットは、保守担当者のパソコン(PC)やスマートフォンからユーザーの問い合わせ内容を入力すると、サービスマニュアルや現場対応ノウハウ、複合機の稼働状況などを統合的に分析し、トラブルの原因や最適な処置方法を提示する業務支援システム。コールセンター担当者やサービスエンジニアが活用することで、迅速・的確な対応が可能となる。
同システムには、高精度な回答を生成する独自開発のAIエージェントを搭載した。生成AI技術を活用し、ユーザーが日常会話で入力した内容をそのまま理解できるため、専門用語への置き換えを必要としない。約12万件以上のサービスマニュアルや事例集、実際の対応履歴を統合したデータベースから情報を検索・分析し、最適な対処方法を提示する。
また、稼働中の複合機の操作画面へのリモートアクセスや、部品・消耗品の状態をリアルタイムで確認する機能も備える。これにより、現場での対応精度向上と作業時間の短縮を実現する。
同社は、同システムの活用により、サービスエンジニアの出動回数を年間約5%削減できるとしている。2028年には、複合機本体のさらなる品質向上とデータ拡充を進めることで、約20%の削減を目指す。








