2026.07.27 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】MDロジス・小西雅彦社長 メーカー物流の品質を外販へ 調達から工場内、販売物流まで一貫支援

 MDロジスは、三菱電機グループの物流専門事業会社として1959年に発足して以来、調達物流から工場内物流、倉庫運営、梱包(こんぽう)設計、荷役、販売物流まで、メーカーのものづくり工程に深く入り支援している。2024年10月にセイノーホールディングス傘下に入りセイノーグループの配送網を活用しながら両社の物流の知見を組み合わせ、顧客基盤を広げようとしている。

 同社の強みは三菱電機の物流で培った高い品質要求への対応力だ。小西雅彦社長は「三菱電機は数グラムの半導体から、家電、産業機器、人工衛星、数百トン級の大型設備まで扱う」と話す。輸送だけでなくメーカーの品質基準に合わせ、傷や梱包状態まで厳しく管理し、協力会社と連携しながらも高い品質管理ができる体制を築く。

 特に製造現場に近い物流の知見が豊富だ。工場の隣接倉庫に資材を集め顧客の工程に合わせてキッティングして納入するほか、製造ラインエンドでの梱包、工場内での部材や製品の運搬、倉庫での流通加工や出荷、販売会社向けの配送まで担う。サプライヤーを巡回し部材を集める「ミルクラン」と呼ぶ運用も可能。「調達から工場内、販売物流までものづくりの前後工程の支援ができる」という。

 製造業は新製品開発に伴い製造ラインの新設や物流の再設計を行い、直近では荷主企業にも改正物流効率化法への対応も求められている。中堅中小メーカーは人手不足で自社で物流を回すのが困難なケースもある。傘下入り後は両社の強みを合わせた新規顧客獲得を強化。小西社長は「幅広い製造業の課題を支援できる」とみる。

 現在、セイノーグループで対応が難しかった倉庫運営やメーカー工程に近い物流を補完したり、同社顧客にセイノーの配送網を組み合わせ対応したりする事例も出てきた。「倉庫運営の業務設計から運用改善、人員配置までコンサルティングだけでなく実際の運用支援もできる」とし、電子部品など電機関連企業の物流の課題解決に向け支援する計画だ。

 今後は外販を増やしていく。小西社長は「現状は三菱電機グループの対応が多いが外販比率を3年以内に2倍以上に高めていく」とし、各社との連携を密に付加価値の高い物流サービスを目指す。