2020.09.01 【防災の日特集】FDKFUJITSU電池シリーズ「プレミアムS」

「プレミアムS」

耐漏液性能など高める

 FDKは、主力の「FUJITSU電池」シリーズで長持ち性能と長期保存性能、耐漏液性能を高めた「プレミアムS」(単1形-単4形)を前面に出し防災対策の観点からも訴求していく。

 プレミアムSは19年に5年ぶりに発売した新製品で、「電池の使用時間を長くしてほしい」「電池を長期間保存したい」「液漏れしてほしくない」という消費者からの要望に応え、性能を高めた最上位のアルカリ乾電池になる。

 新負極ゲル組成により小電流から中・大電流まで幅広い電流域で放電性能を平均10%向上(プレミアム比)したほか、温度加速試験(60度20日間)後の放電性能も約10%上がった。耐漏液性能では集電子に新めっきを採用して過放電時のガス発生量を抑制し、液漏れしにくくなっている。

 国内電池市場の競争が激しい中でFUJITSU電池は、アルカリ乾電池は静岡県鷲津工場で生産しており高品質な「日本製」を売りにしている。「災害時などであっても安定して電池を供給できる」(同社)という。

 新型コロナウイルスにより安心安全がより求められる中、プレミアムSは抗菌ラベルを採用していることも特徴だ。細菌の抑制にもつながるため「安心して使える電池として訴求していく」(同社)。

 防災への支援も力を入れている。令和2年7月豪雨の際には、九州地域に単1から単4までの電池を寄贈。防災への働きかけでは日本気象協会とコラボして進めている「トクする!防災」プロジェクト公認乾電池として防災対策を訴求している。

 プレミアムSは防災備蓄にも適しており、「年中防災」をキーワードに、普段から多めに電池を備蓄しておき、使ったら使った分だけ新しく買い足す「ローリングストック法」を提案するほか、売り場では独自に専用什器を作り備蓄を訴求していく。

 防災の観点では電池関連製品として、FDKブランドのLEDライトも新たに4種発売した。

 電池メーカーとしての社名を露出していく狙いもあり、防災シーズンに向け合わせ提案する計画だ。