2020.09.15 【関西エレ産業特集】ニチコンNECST事業が新たな柱

12kWhハイブリッド蓄電システム「ESS-H2L1」

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 ニチコンは、自動車、パワーエレクトロニクスの両市場に注力しコンデンサ事業を拡大。蓄電システムのリーディングカンパニー「蓄電のニチコン」を掲げ、エネルギーの安定供給と環境保護の両立を目指すNECST事業を新たな経営の柱として製品を拡充する。

 3月、蓄電容量12kWhのハイブリッド蓄電システムを発売した。停電時には自動で瞬時に蓄電から給電に切り替わり、家じゅうのコンセントから電力を供給、200V仕様のエアコンやIH調理器が使える。新たに自然災害補償10年、気象警報対応サービス機能も追加した。

 5月には蓄電池容量12kWhの単機能蓄電システムを発売。基礎工事不要の超小型軽量4.1kWhから業界最大容量16.6kWhまでの蓄電システムをそろえ、卒FITの要望に対応する。

 さらに、太陽電池とEV・PHVの電池と蓄電池を効率よく連携させ、停電時にEV・PHVの電池と蓄電池から給電できるトライブリッド蓄電システムを追加した。EV・PHV・FCVに接続して家庭へ給電できる系統連系型V2Hシステム「EVパワー・ステーション」(スタンダードとプレミアムの2モデル)、ポータブル蓄電システムなどもラインアップし、幅広い電力要求に応えていく。