2020.11.02 【NHK技研90周年特集】開発と放送現場を支える有力企業・団体 パナソニック

IT/IPプラットフォーム「KAIROS」システム図

次世代ライブ映像制作プラットフォーム 「KAIROS」提供

 パナソニックは、IT/IPプラットフォーム「KAIROS(ケイロス)」やリモートカメラなどを組み合わせたシステムを中心に、次世代の映像制作をサポートするソリューションを提案している。

 ライブ映像制作のクオリティと生産性を飛躍的に向上させる次世代ライブ映像制作プラットフォームのKAIROSは、進化するITエコシステムを活用し、将来への高い柔軟性と拡張性を提供する。急速に進化するITエコシステムの活用を加速するため「KAIROSアライアンスパートナーズ」を設立。パートナー製品との連携やシステム統合化を推進し、次世代映像制作プラットフォームのデファクトスタンダードを目指す。

 昨今、リモートカメラの需要が高くなっている中、様々なIP伝送プロトコルに対応し、撮影現場の省人化と高品位な映像撮影の両立を実現する小型のリモートカメラの4Kインテグレーテッドカメラを提案。小型かつ広角撮影が可能なために、有人カメラでは難しい場所やシーンもリモートで人が操作することで撮影できる。

 08年から展開しているリモートカメラシリーズは放送局用スタジオカメラのほか、ハイエンドカメラに迫る映像品質と様々なシーンでの使いやすさを追求しラインアップの拡充を図ってきた。結果、国内外で高いシェアを持つ。特に日本ではナンバーワンのポジションを維持。今後も高い運用性や操作性が求められるスポーツシーンやライブイベントなど、様々な用途で柔軟に対応し時代を捉えた製品拡充を強化する。

 一方で、スマートフォンなど多彩な撮影機器からライブ収録・配信・機器監視・コンテンツ管理をリモート化し、撮影現場と制作をシームレスにつなぐメディアレスな環境の提供を可能にするIoTクラウドプラットフォーム「Media Bridge(メディア・ブリッジ)」も提案する。

 コロナ禍で、現場での密を回避するための省人化、導入/運用コストの軽減や各々の現場に応じたワークフローの効率化といった課題に対応。今後もITを通じた映像配信のクラウド化の強化を通じて、ライブ配信と映像制作のニーズを持つあらゆる業界に新たな価値を提供していく。