2020.11.05 【冷蔵庫特集】三菱電機MXシリーズ
容量572リットルの「MR-MX57F」
AIで庫内温度制御、生鮮食品の鮮度が長持ち
三菱電機は、野菜室を真ん中に配置した6ドア冷蔵庫「MXシリーズ」で買い替え需要を捉えていく。
MXシリーズは572リットル、503リットル、455リットルをラインアップ。AI(人工知能)が庫内の温度を最適に制御して、肉や魚などの生鮮食品の鮮度を長持ちさせる機能を搭載している。
庫内の全ての扉に搭載したセンサーが扉の開閉データを収集。ユーザーの行動をAIが分析・学習して生活パターン(活動時間と非活動時間)を予測する。AIが予測した生活パターンに合わせ、独自の気流制御で氷点下(約マイナス3-0度)でも、肉や魚を凍らせずに鮮度を長持ちさせる「氷点下ストッカーD A.I.」を搭載している。
氷点下ストッカーD A.I.は、食品の出し入れが多くなる活動時間は凍結のリスクを抑えた温度に保つ。温度が安定する非活動時間に温度を下げることで、凍らせることなく牛ブロック肉や豚ロース肉を約10日間保存が可能。牛ひき肉や豚バラ肉は約8日間、アジやイワシ、サンマは約5日間、マグロさく(生)、エビなどは約3日間と、冷蔵室やチルド室よりおいしさを長く保てる。
「切れちゃう瞬冷凍A.I.」でも非活動時間に温度を下げることで、肉や魚を約3週間保存できる。これらの自動制御は「おまかせA.I.自動」ボタンを押すだけで、設定できる簡単操作も特徴だ。
野菜室では、おまかせA.I.自動を設定すると、一定期間使用していないと判断した場合、葉物野菜の緑化を促す3色LEDの照射を停止。省エネ運転に切り替える制御も行うことで、省エネ・節電にも効果を発揮する。
エコ運転や扉開閉頻度など、運転状況を総合的に判断して点灯する「節電モニター」で、節電状況もリアルタイムに確認できる。星マークが3つ点灯すると10%以上の省エネになる。
野菜室底面のトレイには、帝人グループの関連会社と共同開発した新素材「デュアルバリアマテリアル」を採用。プラスチックに配合するだけで油やほこりの付着を防ぐことができ、掃除の際も簡単に洗い流せる。同社のコンシューマ向け製品としてはルームエアコンに次ぐ採用となり、掃除の手間の軽減につながる。
MXシリーズは、10年以上前に真ん中野菜室の製品を購入したユーザーからの買い替え需要の獲得を狙っている。横幅600ミリメートルとスリムな5ドアタイプのMBシリーズ(451リットル)も展開。真ん中野菜タイプで幅広いニーズに応えていく。
Webサイトでは、同社製冷蔵庫の機能を活用した時短調理の紹介動画など、コンテンツを充実させて販促にもつなげている。