2021.03.08 サキコーポレーション 3D-AOIの機能拡充
3次元外観検査装置(3D-AOI)
サキコーポレーションは、実装機データから同社の3次元外観検査装置(3D-AOI)の基板検査用データを自動生成するジョブデータ・コンバート機能を新たに開発した。
SMTラインにおいて、実装機には実装部品の部品寸法情報などをデータライブラリとして設定する。実装機と連結する基板検査装置にも、検査プログラム作成のために、実装部品寸法情報を含む検査データライブラリを構築する。このため、従来は同じ部品情報をもとに実装機と検査機の両方で個別にデータライブラリを作成する必要があった。
同社は実装機メーカーと連携して、実装機の部品情報データの仕様を同社検査装置の検査プログラムに取り込み、実装機と検査装置の部品情報データ連携を実現するジョブデータ・コンバート機能を開発した。
同社の3D-AOIの顧客は、同機能を検査システムに追加することで、検査プログラムの作成工程が容易になり、作成に要していた時間の大幅な削減とプログラム作成トレーニングの簡素化が可能になる。
まずはパナソニックの実装機に対応し、ほかの実装機メーカーとの連携も進める。
秋山吉宏取締役兼CTOは「当社は検査システム単体の品質検査精度向上を追求するとともに、SMTライン全体の生産品質と生産性向上にも貢献する多彩なソリューションで、お客さまのスマートファクトリー実現をお手伝いしている。新たに開発したジョブデータ・コンバート機能は、全てのサキ3D-AOIシステムにオプション機能として追加することができる。今後も実装機メーカーとのパートナーシップを拡大して、電子部品実装システムと基板検査装置のデータ連携で、お客さまの利便性とSMTラインの生産性の向上に貢献したい」と述べている。