2021.06.01 オリンパス子会社がアクセンチュア傘下へITサービス強化

 オリンパスは1日、ITソリューションを手掛ける子会社・オリンパスシステムズ(東京都渋谷区)の全株式を、アクセンチュア(東京都港区)へ譲渡する契約を締結したと発表した。オリンパスシステムズはアクセンチュアの一員となりつつ、オリンパス向けのサービスなどを続ける。サービス力の強化などが目的とし、譲渡額は開示していない。

 オリンパスは近年、医療関係などに注力する中で、必要なIT投資を続行。オリンパスシステムズはオリンパス向けに特化して、製品・サービス全般にかかわる領域を担ってきた。

 ただ、グローバル化など市場環境の変化のなか、オリンパスの必要とするIT技術やシステムは大きく変化している。そこで、オリンパスシステムズがこれに対応しつつ、成長を加速していくには、世界的なリーディングカンパニーであるアクセンチュアの傘下に入るのが得策と判断した。

 複数の先が候補に挙がり、アクセンチュアに絞られたという。オリンパスシステムズの成長・強化は、オリンパスの成長にもつながるとしている。

 オリンパスシステムズはアクセンチュアのもとで、新たな技術を得つつ、専門性を高めていくという。契約に基づく株式譲渡は8月末までに完了する予定。オリンパスシステムズは92年設立で、従業員119人(1月現在)、資本金8000万円。