2021.10.01 新内閣発足後も「立場に関係なく応援」平井デジタル相

記者会見に臨む平井卓也デジタル相=1日、東京都千代田区

 平井卓也デジタル相は1日の閣議後記者会見で、自民党の岸田文雄新総裁誕生を受けて新たな内閣の布陣に注目が集まる中、新内閣発足後のデジタル庁を立場に関係なく応援することに意欲を示した。

 平井氏は「人事のことに対して申し上げる立場にはない」と前置きした上で、「デジタル庁をつくる改革担当大臣として1年間苦労してスタートさせた以上、どのような立場になってもデジタル庁は応援していきたい」と力を込めた。

 岸田氏は自民党総裁選の候補者として、「成長と分配の好循環」を経済政策の柱として掲げると主張。地方に優先的にデジタルインフラを整える「デジタル田園都市国家構想」も唱えてきた。

 平井氏はこうした政策や構想にも触れ、成長と分配の好循環や地域活性化などで果たすデジタルインフラの意義について力説。「(経済成長の果実を)公正公平に分配するためにはデジタルによる情報連携が『基盤』とならなければいけない」と強調した。

 続けて、「岸田内閣が誕生して目指す政策を実現する際、非常に重要な役割を担っていくのがデジタル庁だ」との考えも示した。