2021.10.05 デジタルの恩恵「都市でも地方でも実感できるように」牧島デジタル相が意欲

記者会見に臨む牧島かれんデジタル相=5日、東京都千代田区

 岸田文雄新内閣で初入閣した牧島かれんデジタル相は5日、就任後初の記者会見に臨み、「地方におけるデジタルインフラの整備や社会実装を進めつつ、全ての方がデジタルのメリットを享受できる社会の実現を目指す」として、地方目線のデジタル改革に意欲を示した。

 岸田首相は、地方に優先的にデジタルインフラを整える「デジタル田園都市国家構想」を掲げている。牧島氏は同構想にも触れ、デジタル化の恩恵を「都市でも地方でもしっかりと実感できるように、物理的、時間的な距離を埋めていくことが重要だ」とも述べた。

 さらに、強力なデジタルガバメント(電子政府)の確立やデジタルデバイド(情報格差)の解消、マイナンバーカードの活用促進なども重点課題に挙げ、「わが国のデジタル化を進めていくに当たって大変重要な課題が山積しているので、全力を挙げて取り組みたい」と強調した。

 健康や教育、防災などの「準公共分野」のデジタル化を推進する考えも強調。情報格差の解消に向けては「高齢者やデジタルがあまり得意でない方にもリーチできるようにすることも重要だ」と述べた。

 また、デジタル改革を通じて中央省庁の縦割りを打破するというデジタル庁の役割についても重視。「医療や介護、教育といった国民にとって身近な分野での改革を進めたい」と力を込めた。
(詳細は10月6日付、電波新聞・情報通信面、電波新聞デジタルに掲載します)