2019.11.21 【新技術】東北大、東大が室温かつ低磁場な環境でもフォノンがスピン流を増幅することを実証

(図1)YIGとBiGa:LuIGの結晶格子の概略図。YIGで中央の上向きスピンを持つ鉄原子が、BiGa:LuIGでは非磁性であるガリウム原子に置換されるため、上向きスピンと下向きスピンが互いに打ち消しあい磁気補償に近い状態となる

 東北大学材料科学高等研究所のRafael Ramos(ラファエル ラモス)助教と橋本祐介助教、東北大学金属材料研究所の日置友智氏(大学院博士課程・日本学術振興会特別研究員)、東北大学材料科学高等研究所・金属材料研究所の吉川貴史助教と東京大学大学院工学系研究科の齊藤英治教授(東北大学材料科学高等研究所・金属材料研究所兼任)らはLu₂BiFe₄GaO12からなる薄膜を作製し、この試料において、室温かつ低磁場な環境においても音波(フォノン)がスピン流を増...  (つづく)