2021.10.29 【次世代自動車用部品特集】旭工芸キャリアテープ 高信頼性化ニーズに対応

 旭工芸は、一般電子部品から半導体デバイスまで、各種SMD用キャリアテープを供給する。その中で、形状が多様化する車載用SMDの需要増、高信頼性化ニーズに柔軟に対応する。

 ADASをはじめ、自動運転の実用化に向けた安全系を中心とする電装化率の高まりから、車載用SMDの搭載点数が増加。また、xEVなどの普及が加速し、メインモーター周りのパワーデバイスの需要が伸びている。CASEの進化を背景にSMD形状が多様化する中で、同社はキャリアテープの視点で対応を強化している。

 ECU、各種モジュール向けの小型チップだけでなく、高信頼性化、高機能化などに伴う大型チップ、異型チップ用など、車載で要求されるSMD向けの需要が伸びている。特に大型MLCC、高付加価値チップ抵抗器向けの受注規模が拡大傾向にある。

 自動車の電装化が着実に進展していることから、同社は中長期的に車載用SMDの需要が増加すると展望。引き続き、成長分野として取り組む。

 8ミリメートル幅キャリアテープは紙テープのパンチ品、プレス品、フィルムテープのパンチ品、エンボス品を供給する。紙テープは0402~3817サイズのチップ部品に対応。トラバース巻で1600~4800メートルの長尺巻が可能で、テーピング工程での生産性、低コスト化を推進できる。

 半導体パッケージ用プラスチックエンボス品は8~56ミリメートル幅テープでの加工が可能で、さまざまな種類のSMDをテーピングできる。同社は半導体の高集積化に向けたパッケージの多様化に対応。さまざまな形状のエンボス、各種テープ幅を柔軟に供給できる点が大きな特徴となっている。