2021.11.17 【InterBEE特集】営電「ストリームボックス」紹介、MMT/TLVとTS 記録・再生が可能
MMT/TLVとTSの記録・再生装置「ストリームボックス(1710A)」
営電は「全世界デジタル・アナログ放送方式対応」をテーマに、テレビ用テスト信号発生器、放送局の中継ネットワーク管理に役立つ製品、RFキャプチャー&プレーヤー、地上放送高度化技術対応試作装置のほか、近々リリース予定の新製品など、多彩な製品を出展する。
新製品のMMT/TLVとTSの記録・再生装置の「ストリームボックス(1710A)」は、同装置1台で新4K8K衛星放送のMMT/TLV形式、BS/広帯域CSデジタル放送や地上波デジタル放送のTS形式のストリームの記録と再生が可能。小型な設計で可搬性に優れ、検証や再現試験など幅広く利用できる。TSの記録・再生装置の老朽化に伴う更新需要の増大に対応した製品として訴求する。
また、RF信号の記録/再生が可能な「RFキャプチャ&プレイヤー(4425A)」も初披露。フィールドのRF信号をそのまま記録でき、データを持ち帰って再生することでフィールドのRF信号を実験室で再現することができる。周波数範囲は9キロ~6ギガヘルツ、帯域幅は最大500メガヘルツ。同社の現行機種(450キロ~3.3ギガヘルツ、最大54メガヘルツ)より大幅にパワーアップしている。
放送局向け製品も多数出展。可搬に特化し軽量・小型化を実現した「地デジ電波モニター(6505A)」は、地上デジタル放送信号の信号レベル・C/N・BER・中心周波数の測定/監視が可能。別売の「NSI・AC多重化装置(0440A)」と組み合わせて使用することで、多重装置の出力から送信所の送信機出力(RF)までの伝送遅延時間の測定が可能。
「パケット補完機能付きTS調整装置(2733C)」は、入力された放送TSに異常が検出された場合にダミーパケットの放送TSを再生可能で、システムの復旧に貢献できる。そのほか、放送局のHD-SDI回線を使用してSNG信号などのRF信号を超高速で伝送可能な「SDI-Hyper」を展示する。
FM放送局向け製品として、好評を得ているFM送信機の各種特性が測定可能な「FMラジオモニタ/アナライザ(6042A)」も展示。FM直線検波器とステレオ復調器/変調器を1筐体(きょうたい)で実現できる。自動測定用パソコンアプリケーションやIF(10.7メガヘルツ)入出力オプション搭載も可能。
さらに、今後の地上デジタル放送での4K/8K放送を見据えて、変調器、再多重化装置などの地上放送高度化技術対応試作装置のシステムデモ展示も行う。