2021.11.25 【空質商品特集】三菱電機全熱交換型換気扇を提案
IoT連携する住宅用全熱交換型換気扇「ロスナイセントラル換気システム」
エアコンとIoT連携
三菱電機は、ルームエアコンとIoT連携する住宅用全熱交換型換気扇「ロスナイセントラル換気システム」を提案していく。
今月1日に発売したロスナイは、同日に発売したエアコンの新製品「霧ヶ峰」FZ/Zシリーズと連携した換気を行う、業界初の機能を備えた。三菱のIoT基盤「Linova(リノバ)」を介してクラウド上で連携させている。
エアコンに搭載した赤外線センサーが3人以上の在室を検知すると、ロスナイが自動で強運転に切り替わり、換気風量を増やして二酸化炭素(CO₂)濃度を減らす。
家族の帰宅や来客などで在室人数が増えても、換気風量を手動で調整したり、窓を開けて換気したりする手間を省ける。在室人数が2人から3人に変化した場合、エアコンとロスナイの連携制御で、連携しない場合と比べてCO₂濃度を最大約23%低減する。
エアコンの冷暖房運転時や室外の温度が基準値(18度以下、28度以上)を超えたことをクラウド上で判断すると、温度や湿度を維持できる熱交換型の換気を使い、ロスナイが自動で空気を入れ替える。それ以外の温度(19~27度)は熱交換せず、通常の換気扇と同じ働きをする。
エアコンの運転中/停止中の稼働状態や室外温度などの周辺環境に応じて、自動で適切な換気方式に切り替えるため、ロスナイの消費電力量を連携制御なしの場合と比べて最大約24%削減する。
エアコンの霜取り運転時に換気風量を自動調整する機能も備えた。エアコンは暖房運転時に室外機に霜が付着すると、暖房運転を一時停止して霜を溶かす。暖房の停止中に換気をすると暖まった室温が低下してしまう。そこで連携制御を生かし、霜取り運転に合わせて換気風量を自動で抑制して、換気による室温低下を防ぐ。
エアコンと連携しなくとも、クラウドに接続したロスナイ単体でウェザーニューズが提供する気象サイト「ウェザーニュース」から花粉やPM2.5の飛散情報を取得することができる。
飛散量の増加が予測される場合には、あらかじめ排気風量を減らし、室内空間の気圧が室外より高くなるようにすることで、花粉やPM2.5が、室内に流入するのを抑制する。
新型コロナ禍となって換気の重要性が高まる中、三菱はエアコンと連携する換気扇を提案することで、室内の快適性を保ちながら、感染症予防への貢献も提案したい考えだ。