2022.02.24 AIでコロナ禍の社会課題解決へ東芝が共創活動を加速

密接状況を検知する機能の活用イメージ(提供=東芝)

 新型コロナウイルスの感染拡大を機に訪れた「ニューノーマル(新しい日常)」を踏まえて、相反する過度な密状態の予防とコミュニケーションの活性化を両立する―。東芝はカメラに映る人や物体を高精度に解析する独自の人工知能(AI)で、長引くコロナ禍で多様化する社会課題の解決を支援しようと、AIの用途開拓を加速し始めた。

 映像認識AIの社会実装を促す舞台は、東芝が川崎市のスマートコミュニティセンター内に構える共創センター「Creative Circuit(クリエイティブサーキット)」。同社グループ内外のパートナーがAIを体験できる拠点だ。そこで課題解決に必要な機能や活用方法について議論し、社会導入につなげる。

 AIの活用例の一つが、密接の検知機能を用いてコミュニケーションの状況を可視化する試み。例えば、室内で撮影したカメラ映像に基づいてAIが人物の位置や人同士の距離などを解析し、密集具合いや対面の是非が把握できるようにする。「正常が水色」「距離が近いと黄色」「距離が近くて対面が赤色」といった形で密接状況を提示できるという。

(25日付電波新聞・電波新聞デジタルに詳報します)