2022.03.01 【LED照明総合特集】三菱電機照明青空照明「misola」
壁埋め込みタイプの青空照明「misola」
壁埋め込みタイプ発売、朝・夕焼けの表現も
三菱電機照明は、青空照明「misola(みそら)」を軸に、照明の新たな価値を提案している。天井タイプに加えて、壁埋め込みタイプも製品化。顧客の要望に応えるために、ラインアップも拡充している。
みそらは、青空を模したパネルと太陽光の差し込み感を表現するフレームを組み合わせたLED照明。2020年10月に発売し、約1年間で1500台超の納入実績がある。
レイリー散乱を発生させる光散乱体を用いたパネルに、両サイドからLEDを照射して光らせる構造を持つ。レイリー散乱とは、大気圏に太陽光が入射する際、大気を構成する分子の影響で空が青く見える現象のこと。
昨年10月には、壁面に導入できる壁埋め込みタイプを発売。フレーム部の三面を光らせる天井タイプと異なり、このタイプは、二方向によるフレームの発光と影が自然な差し込みを演出する。
オフィスや保育園、病院など業務分野での導入が進んでいる。窓のない閉鎖的な空間に設置することで、青空を感じさせる明かりで照らすとともに、奥行き感や開放感をもたらす。
同社のアンケート調査によると、導入環境ではリラックス効果や開放感につながる傾向が出ている。そのため、付加価値の高い照明としてリビングやダイニングなど住空間への展開も視野に、新たな可能性を検討中だ。
また、光色が異なる複数のLEDを採用し発光量を変化させることで、青空だけでなく朝焼けや夕焼けなども表現できる。光色は専用リモコンによる手動切り替えと、専用制御機器によるスケジュール制御を行う自動切り替えの2タイプをそろえる。スケジュール制御を使い、移り変わる空の表情と空間の光環境を連動することで、外と内のつながりを自然に演出可能だ。