2022.05.11 エレベーター、キーやペンでなく「タッチレス」で大手のフジテックが製品拡充中

設置例(提供=フジテック)

 コロナ禍でさまざまな場面で非接触を求める人が増えている。エレベーターの操作盤も、キーやペンの先でタッチする人を目にする。だが、ボタンが傷つくなどの問題もある。

 そんな中、エレベーター・エスカレーター・動く歩道の大手、フジテックは、オムロンと連携して、「タッチレス」で操作できるエレベーターを開発、利用が広がっている。

 当初は食品工場や病院など衛生が重視される施設を想定し、開発を進めていた。そうした中で、コロナ禍が始まり、公衆衛生意識の高まりから、マンションやオフィスビル、駅、商業施設など、需要が広がってきたという。

 同社は、車いすの人や視覚障がいのある人向けの工夫やキャンセルの機能も盛り込んでおり、今後もスペックを磨いていく予定だ。

 すき間への落とし物を防止する機能を組み込んだり、エレベーターの正しく安全な乗り方を子どもたちに出前授業で伝えたりもしている同社。非接触も含め、安全・安心な乗り物を目指す、としている。

(12日の電波新聞本紙や別刷り「ハイテクノロジー」、電波新聞デジタルで詳報予定です。)