2022.05.23 米国で量子暗号通信の実証実験東芝、社会実装に弾み

 東芝は、米国で次世代暗号技術「量子暗号通信」の実証実験を始めると発表した。同技術の社会実装に弾みをつける取り組みとして注目を集めそうだ。

 量子暗号通信は、光ファイバー上で暗号鍵を光子(光の粒子)に乗せて伝送する技術で、量子鍵配送(QKD)とも呼ばれる。光子が何かに触れると状態が変化する量子力学的な性質を用い、第三者による鍵の盗聴を確実に検知できる。このため、高い秘匿性が求められる金融や防衛などへの応用が期待されている。  (つづく)