2022.05.25 【次世代自動車用部品・材料特集】スミダコーポレーション高圧インダクター、緊急時のバックアップ電源

バックアップ電源用高圧インダクター「CDEEH13D90/T150」

 スミダコーポレーションは、車載用コイルを重点事業の一つに掲げ、CASEなどの自動車トレンドに対応した製品を相次いで市場投入している。「人とくるまのテクノロジー展2022 YOKOHAMA」に出展し、多彩な車載用製品・ソリューションを展示・紹介する。

 車載用インダクターは、AEC-Q200パワーインダクターの新製品として、パワービーズの「CDB23D23/T150」「CDB12D14/T125」、および高圧インダクター「CDEEH13D90/T150」を出品する。

 パワービーズのCDB23D23/T150とCDB12D14/T125は、クラスDアンプのローパスフィルターや、自動運転システム、プロセッサーなどの用途に使用できる。AEC-Q200認証済み。

 高圧インダクターのCDEEH13D90/T150は、高電圧チョッパーバックアップ電源用に開発したもので、EVの高圧バッテリーから12Vを生成する回路が故障した際の緊急時のバックアップ電源用に使用できる。保証電圧は850V。AEC-Q200認証済み。

 電動車の大電流化に伴うニーズに対応したフィルターモジュールのカスタム提案も行う。大電力でフィルタリングパーツの搭載が困難な部分への使用に最適な製品として、「ハイパワーラインフィルタモジュール」や「電動パワーステアリング用フィルタモジュール」を紹介。48Vマイルドハイブリッドシステムの電動コンプレッサーなどの用途向けに提案していく。

 ハイパワーラインフィルタモジュールは、バスバーと絶縁距離が確保されているフィルターコイルとコンデンサーを内蔵。コモンモード・ディファレンシャルモードステージおよびX/Yキャパシターを搭載。定格電流350A。車載用基板の小型化に貢献する。

 OBCアプリケーションや、EV急速充電器平角線コイルなどのソリューションも出展する。