2022.06.02 東大や日清食品、「食べられる培養肉」を初めて作製3Dプリンター業界も関心?
3Dプリンターを使うなど様々な研究開発が進んでいる培養肉。日本で初めて、「食べられる培養肉」 の作製に成功したと、東大や日清食品ホールディングスの研究グループが発表した。肉本来の味や食感を持つ「培養ステーキ肉」の実用化に向けて大きく前進した形。
「食べられる培養肉」の作製には一般に、食用可能な素材だけを使うこと(素材)と、研究過程で食べられる制度の整備(制度)という二つの課題がある。これらを満たし、大学など倫理上の審査を通る必要があるのが通例。このためこれまでの「培養肉」は、人が食べて食味研究などができないのが課題とされてきた。
この研究ではそれをクリア、試食会も開くなどしている。環境負荷を抑え、食料不足に貢献すると期待される研究。ロボティクス関連産業などからも関心を持ってもらえたら、と研究者はみる。
(3日の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報予定です)