2022.06.07 福岡市の咀嚼力アッププロジェクトに参画シャープ、「バイトスキャン」活用

シャープが開発したウェアラブルタイプの咀嚼計「bitescan」

 シャープは、福岡市が7月下旬にスタートする咀嚼(そしゃく)力アッププロジェクトに参画する。同社の咀嚼計「bitescan(バイトスキャン)」を活用し、咀嚼に関するさまざまなデータを計測・分析することで、咀嚼行動を「見える化」。「よく噛む」を楽しみながら習慣化するのが狙いだ。

 バイトスキャンはシャープが開発し、法人向けに販売するウエアラブルタイプの咀嚼計。噛む回数やテンポ、食事時間、姿勢などを測定し可視化できる。

 耳にかけて使用し、耳裏の動きをセンサーで感知、連動するスマートフォンのアプリでデータを計測する。普段あまり意識しない食べ方に気づき、理想的な咀嚼習慣に導くことが期待できるという。

 同プロジェクトでは、バイトスキャンをモニターとして10家族に1カ月程度貸し出し、夕食時に使用してもらう。使用するバイトスキャンは、1台のスマホで同時に複数人を計測できるモデル。家族全員の計測をリアルタイムに表示することで、楽しく、たくさんかむことにチャレンジしてもらう。

 期間前後には口腔状態測定を実施し、総合的に咀嚼に関する行動・意識の変化を分析する。また、期間中にガムを活用することで、かむことを意識してもらう。

 プロジェクトには、ロッテ、新潟大学、九州大学も参画する。市は30日まで、小学生を含む家族をモニターとして募集している。

(15日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)