2022.06.23 【カーエンターテインメント特集】カーナビ大画面化進む8インチ以上のナビ装着車種増、フローティングモデル人気

市販ナビも大画面化が進み、車種問わず装着できるフローティングナビも人気

 カーナビゲーションシステムの大画面化が進んできている。最近は純正で8インチ以上の大画面ナビが装着できる車種も増えてきている。メーカー関係者によると「大画面ナビの需要は多い」という。

 8インチ以上の大画面ナビは、対応する車種に汎用(はんよう)の大画面ナビを装着するケースに加え、ダッシュボードの装着パネルを用意した車種専用モデル、画面がダッシュボードから浮き出るフローティング構造を採用したモデルから選べる。この数年はフローティングモデルが人気だ。

 フローティングディスプレーを採用したナビは、パナソニックがいち早く市場に投入し市場を形成した。新型車や既販車など、車種を問わず9インチ以上の大画面ナビが装着できる。最新モデルは有機ELパネルを採用した10インチモデルを投入。既に470車種以上に対応しており、市場にある大半のクルマに付けられる。

 現在はアルパインが車種専用の11インチモデルを発売するほか、フローティングのディスプレーオーディオを発売する。JVCケンウッドも9インチのフローティングモデルを発売しており、大画面ディスプレーの提案競争が加速している。

 大画面ナビは地図表示も大きく見やすくなるほか、複数画面を表示した際の視認性も高い。「フローティングモデルは大画面ナビの設定がない車種や既販車に乗る人からも引き合いが多い」(パナソニック)という。

 8インチや9インチの汎用ナビの製品群も増えている。パイオニアのカロッツェリアサイバーナビをはじめ、ケンウッドの彩速ナビでも大画面を用意。純正のナビ装着スペースが確保できる車種に向けて訴求している。市販ナビでは今後も、フローティングを中心とした大画面ナビの提案がさらに進むとみられる。