2022.06.28 「伸縮自在」なエレクトロニクスで脳波AI解析日本のモノづくりが開発を支える

デバイスの例(同社のサイトから)

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 認知症は早期発見が重要なのに、それに向けて気軽に使えるデバイスは開発が難しい。1~50マイクロボルトといった、極めて微弱な電圧の信号をとらえるのがハードルになっている。

 そこで、大阪大学産業科学研究所の関谷毅教授は、「伸縮自在なエレクトロニクス」からつくる「脳波AI(人工知能)解析ツール」を開発している。ウエアラブルデバイスを活用するなどして健康管理を進めるもの。ゴムのように伸縮し、金属のように電気を通す、といった素材が使われる。

 先日開催された「電子機器トータルソリューション展2022」でも取り組みを披露した。高機能素材やセンサー技術、回路技術などで、日本の技術の強みがあるからこそ実現できるものという。

 体温計や血圧計同様に、脳の健康管理も家庭のデバイスで手軽にできる日も近いかもしれない。

(29日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)