2020.01.08 【2020年の業界展望】 インターホン工業会・坂田徹会長

坂田 会長

「安全」「安心」な社会の実現へ

 昨年から会長を拝命した。「令和」初めての新年を迎え、心を新たに、「Vision2025」で掲げている、コミュニケーション技術を通じ「安全」「安心」「つながり」のある社会の実現を目指していく。そのためにも、より一層取り組みを進めていく考えだ。

 昨年は、新天皇陛下が即位され、新元号「令和」に改元された。「平成」から「令和」となり、新しい時代への幕開けの年となった。また、台風による水害などにより、人命や家屋、ライフラインへの甚大な被害が発生した一年でもあった。

 消費税が増税されたことで、その影響も受けて新築住宅着工戸数が18年から減少した。19年4-9月の新築住宅着工戸数は約47万戸で推移しており、前年同期比約95%となった。

 一方、インターホンの出荷販売金額は約538億円となり、前年同期比約111%と堅調に推移している。消費税増税前の駆け込み需要やリニューアル需要が高まったものと考えている。

 当工業会では、18年度(18年4月-19年3月)のインターホン年間出荷販売金額が1019億円を記録し、目標としていた1000億円を初めて超えることができた。

 これもひとえに、お客さまをはじめ、設計・販売・施工など多くの関係者の皆さまのご支援・ご協力と会員各社のご尽力の賜物と思う。

 また、消防庁から発出された「屋外警報装置などの技術基準ガイドライン」への対応を行い、昨年10月からインターホン自主認定制度の対象として受け付けを開始した。

 ガイドラインに対応した機器の普及を促進することで、「安全」「安心」な社会の実現へ近づくものと考えている。今後も広く周知していく。