2022.10.07 足元ブレーキも中長期には強気 サムスン電子、半導体で

 韓国サムスン電子は、足元の業績にブレーキがかかりながらも、半導体で成長戦略を描いている。今週、そうした動きが相次いだ。

 7日発表された7~9月期決算見通しは、営業利益が前年同期比3割以上減の10.8兆ウォン(約1兆1000億円)で、営業減益は約3年ぶり。ITやモバイル端末の需要が冷えこみ、メモリーの需要が急落して価格が下落している。家電などの業績も響いてるようだ。

 一方で、サンノゼで開催された「サムスンテックデー」では、業界との協業を通じて、メモリーやロジック半導体の高成長軌道を描く姿勢を示した。第9世代のNANDを24年に量産し、1000層以上のNANDを30年までに開発する方針も示した。

 人間に近い機能を持たせた半導体もめざす。人間の五感すべてに対応できるセンサーも計画しているという。

(10日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)