2022.10.27 アンカー、家電修理の子会社設立 環境負荷低減の一手に

エコフレンドリーな製品を発売するなどサステナビリティの取り組みを強化している

 アンカー・ジャパンが27日、プロジェクターやロボット掃除機などアンカー製品の修理を行う子会社を9月に設立したことを明らかにした。数十人規模でスタートしたが、今後、人員も拡充することで、対応できる製品群を増やす方針だ。

 設立したのは100%子会社の「アンカー・テック」(川崎市川崎区)。10万円前後の家電品がラインアップに増えてきたことから、顧客対応を強化する一環として設立した。

 同時に、アンカーが狙うのは、サステナビリティー(持続可能性)への対応だ。これまで故障品などは、保証期間内であれば無償の製品交換で対応していたが、修理対応できるようになったことで、製品をより長く使えるようになり、廃棄量を減らせる。あらかじめ交換部品などを在庫することで、素早い修理対応も可能にしており、「(修理品が)届いてから数日で出荷できる」(猿渡歩代表取締役CEO)とする。

 アンカーは、食物由来の素材を採用しプラスチック使用量を従来品より4割減らした充電ケーブルを9月に発売するなど、サステナビリティーへの対応を強めている。来年春にはさらにラインアップも増やす予定だ。