2022.11.16 文化財保護と開発両立へDB 産総研など3Dデジタル化 スマートシティーへも

データベースのイメージ

 開発事業の多くは地面の掘削を伴い、埋蔵文化財のほか、ガスや水道・電気などの地下埋設物を損傷させないよう注意する。ただ、通常は掘削しないまま正確に把握するのは難しい。先日も、JRの品川駅周辺開発で、明治の鉄道遺構が話題になった。

 そんな中、産総研(産業技術総合研究所)と、奈良文化財研究所は、文化財デジタルデータと 3次元地理空間情報を統合表示するプラットフォームを開発した。地下から地表までの状況を一体的に見ることができる。

 建築物のCADモデルや点群といった多様な3次元データを統一的に扱えるため、地下から地上の情報を一体的に把握することができ、開発事業における意図しない文化財の破壊回避に役立つ。また、スーパーシティーやデジタル田園都市といったスマートシティープロジェクトにも貢献する。

(17日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)