2022.11.24 【5G関連部品特集】KOA 耐パルスチップ抵抗器「SG73Pシリーズ」推奨

 KOAは、5G関連での汎用(はんよう)チップ抵抗器の小型化・高電力化要求に対して、耐パルスチップ抵抗器「SG73Pシリーズ」を推奨する。SG73P1EWは1005ミリメートルサイズで業界最高レベルの定格電力0.25W(同社汎用チップ抵抗器2012サイズと同等)を実現。同社汎用チップ抵抗器1005ミリメートルサイズの約2倍の優れた耐パルス特性(ワンパルス限界電力)で、パルス電力が印加される電源回路などで採用され、機器の小型化・高電力化に貢献している。

 工業・火山地域など硫黄を含む雰囲気下や硫黄を含む材料付近での使用に好適な耐硫化チップ抵抗器は、高精度品、長辺電極品、耐サージ品から汎用品まで幅広く取りそろえ、屋外基地局などの長期信頼性向上に寄与する。

 電源の基準電圧回路などに使われる高信頼・高精度抵抗器の厚膜抵抗器には「RS73シリーズ」をラインアップ。1005~3216ミリメートルサイズ、定格電力0.125~0.33W、抵抗値許容差最小プラスマイナス0.1%、抵抗温度係数最小プラスマイナス25×10-6/Kの高精度品だ。薄膜抵抗器の高精度領域であった製品を厚膜抵抗器で実現。長期安定度にも優れる。

 外来からの異常電圧やノイズ吸収素子として積層酸化物チップバリスター「NV73シリーズ」を製品化。比較的大きな過電圧の誘導サージ対策向けに3225/4532/5750ミリメートルサイズをそろえ、小型のディスクバリスターの面実装化を推進している。中でも5750サイズはバリスター電圧82Vでエネルギー耐量14J、サージ耐量4500Aと、φ14ミリメートルディスクバリスターに匹敵する耐量(同社比)を実現。基地局の電源ライン回路保護に採用され、小型化に貢献している。