2022.12.23 高速の渋滞、精度よく予測 東芝がAIや交通工学を総合して開発中

 コロナの出口も見えてきた中、年末年始の帰省や旅行の際の高速の渋滞が気になる人も多いはず。渋滞の発生は、経済的損失、環境問題、さらには渋滞に起因した事故にもつながる。渋滞をなくすことは、長年の社会課題になっている。

 渋滞は、合流部など物理的に交通容量が絞られる場所や、カーブなど速度低下で結果として単位時間当たりの交通容量が低下する場所、工事、事故の箇所などで起きやすい。

 その渋滞予測には休みなど「カレンダー」的なもののほか、事故渋滞など「リアルタイム」的に行われるものもある。これを精度よく予測できれば、ドライバーの行動変容につなげることも期待できる。

 東芝は、高速道路の渋滞予測技術に取り組んでいる。道路交通を取り巻く社会課題や対策・動向などを分析。グループで強みとする技術とのシナジーも図り、利用時間によって料金の変動する「ダイナミックプライシング」などにも貢献、道路分野でのカーボンニュートラルをめざす。AI(機械学習)に交通工学的アプローチを加味し、取り組んでいるのが特長だ。

 最新の記者向け説明会で、取り組みの一端を披露した。
(26日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)