2023.01.12 会社統合のシナジーが昨年から寄与 アルプスアルパイン・栗山年弘社長インタビュー

栗山 社長

 電子部品メーカー大手、アルプスアルパインは、2019年1月1日付の旧2社(旧アルプス電気、旧アルパイン)の経営統合による統合新会社「アルプスアルパイン株式会社」発足から丸4年が経過した。

 栗山年弘社長は、最近のビジネス動向について、「会社統合によるシナジーが、22年からようやく売り上げに寄与し始めてきた」と話す。

 同社は、中長期目標として「ITC101」(革新的T型企業、27年度に営業利益率/ROE10%、営業利益額1000億円)を掲げている。栗山社長は、「『ITC101』に向け、積極的に取り組んでいる。4年から5年先を見据えたビジネスの獲得の点では、計画プラスアルファくらいのペースで推移できており、将来の連結売上高1兆円に向けた素地が出来上がりつつあるが、それ以上に、営業利益率を中長期目標の10%に高めていくことを重視していきたい」とする。

  23年に向けたビジネス戦略や展望については、「車載は今後も他社とのシナジーを図りながらビジネス拡大を目指していく。『デジタルキャビン』の取り組みもその一つ。期待しているのはゲーム機を含むアミューズメント分野。今後のゲーム機はメタバース分野にも広がり、メタバース用コントローラーなどでハプティックデバイスやセンサーなどの需要増が期待できると思う」と語った。

(栗山社長インタビュー記事の詳細は、電波新聞1月13日付で掲載)