台湾の鴻海精密工業（ホンハイ）は2月1日付で、日本電産前社長の関潤氏（61）を、EVの最高戦略責任者（CSO）に招く。EV事業展開に向けて体制を強化するとみられる。

　人事や声明を1月30日付で発表した。声明では関氏について、「日本の自動車産業とグローバルなEVサプライチェーンにおける豊富な経験を生かし、（鴻海）グループのリソースの統合や開発を支援する」とした。

　鴻海はEVを次の成長分野とみて、日本電産とモーターの協力を打ち出すなどしている。また、先には台湾TSMCや中国SMIC（中芯国際集成電路製造）幹部を歴任した蒋尚義氏を、新設の半導体戦略責任者に起用するなど、事業分野の拡充と、経営幹部の招へいによる体制強化を進めている。

（2月1日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報予定です）