2023.03.29 【関西エレクトロニクス産業特集】スワロー電機 小型から大型まで電源トランスを主軸

サービスコンセント付き電源トランス「CLシリーズ」

 スワロー電機は10VAの小型から300KVAの大型まで自社供給できる電源トランスを主軸に、電源装置、低周波治療器と合わせた3事業で順調に業績を伸ばしている。

 主力の電源トランスは、独自開発の保護等級IP2X対応のフィンガープロテクトカバー付きねじアップ式端子台を採用した「IP2X対応トランス」。保護カバーやねじを取り外す手間がいらず、圧着端子を入れて締めるだけで作業を完了できるので、結束時間を従来の5分の1に短縮できる。感電防止用保護カバーも不要のロングセラー商品だ。

 制御盤内や計装盤内の主電源用電源トランスにAC100V出力コンセントを付け、盤内のAC100V出力需要に対応している。

 超高輝度LED、サーキットプロテクターも付けた一体型のサービスコンセント付き電源トランス「CLシリーズ」を2015年に投入。盤内で電気ドリル、はんだごて、パソコンなどを使用でき、盤市場で根強い支持を得ている。

 19年には業界初のブレーカー付き電源トランス「LBシリーズ」をラインアップ。トランスの一次側にブレーカーを装備し、二次側の負荷装置およびトランス本体の保護を可能にした。トランス二次側に青色LED通電表示を設けており、通電状態の確認が容易に行える。