2023.04.06 【自動車用電子部品技術特集】自動車機器用途に向け高機能・高性能の各種受動部品を提供 KOA

【写真1】TLRシリーズ

 自動車はADASに代表される運転支援システムなどの技術進化や、環境規制に伴いさまざまな低排出ガス技術が開発され、クリーンで低燃費な自動車が実現されており、その機器に搭載される電子部品の果たす役割も大きくなっている。また各国は温暖化対策を掲げEVなどの普及を後押しし、各自動車メーカも環境対応車へのシフトが加速している。

 KOAはこれら自動車機器用途に向けて、高機能・高性能の各種受動部品を提供している。

 モーターやバッテリー、DC/DCコンバーター回路では、電流を制御するための電流検出用抵抗器が必要である。専用抵抗材料と銅を接合したシンプルな構造のTLRシリーズ【写真1】は0.5mΩ~20mΩ、抵抗値許容差±1%、抵抗温度係数±50×10-6/Kであり、独自構造により寄生インダクタンスを極力排除しているため波形歪の少ない高精度な電流検出が可能である。また、2012mmサイズで1W、3216mmサイズで3W、6432mmサイズで5Wと小型・高電力化により最大100Aまでの電流検出を可能としている。

 金属板電極を樹脂封止した構造で高いヒートサイクル性を有するSLシリーズ【写真2】は、抵抗値3mΩ~、定格電力~7Wの仕様を持つ。

【写真2】SLシリーズ

 さらに、金属板チップジャンパー抵抗器として、xEVの回路基板内パワートレインの大電流、低抵抗、高熱容量化に対応したTLRZシリーズ【写真3】を1005~3216mmサイズの豊富なラインアップでそろえており、最大50Aの定格電流を実現している。

【写真3】TLRZシリーズ

 高精度抵抗器の分野においては、厚膜抵抗体を用いたチップ抵抗器では従来困難とされていた抵抗値許容差±0.1%、抵抗温度係数±25×10-6/Kの高信頼性厚膜チップ抵抗器RS73シリーズ【写真4】をラインアップしている。薄膜抵抗器と同等レベルの優れた長期安定性を有する高信頼性品として、1005~3216mmのサイズで10~10MΩの幅広い抵抗値範囲を実現している。

【写真4】RS73シリーズ

 また、高い定格電力と耐ヒートサイクル性を有する長辺電極タイプのWK73シリーズ【写真5】を0510~3163mmサイズ、定格電力0.33W~3Wまでの豊富なラインアップを実現しており、回路基板への高密度実装化・小型化にも貢献している。

【写真5】WK73シリーズ

 xEVに搭載されるバッテリーは限られたエネルギーを有効利用するため、BMS、DC/DCコンバーター、インバーターなどの高電圧を長期間にわたり高精度に検出することが求められている。高電圧分圧抵抗(デバイダー)HVDシリーズ【写真6】は、分圧抵抗は二つの抵抗で構成され、その抵抗の相対精度と相対抵抗温度係数を高精度化することで、温度変化の厳しい環境下においても長期間にわたり分圧比を安定させ、数百Vから1000Vクラスの高精度な電圧検出を可能としている。また相対抵抗値許容差0.1%、相対抵抗温度係数10×10-6/Kの相対保証を実現している。

【写真6】HVDシリーズ


 大電力抵抗器の分野では、高電力・高パルス耐性が求められるxEVバッテリーマネジメント回路のプリチャージ抵抗として、良好な耐パルス特性を有したセメント抵抗器BGRVシリーズ【写真7】をラインアップしている。また、定格電力を従来の40Wから60Wに高めた、BWRVシリーズをラインアップしている。

【写真7】BGRV/BWRVシリーズ

〈KOA(株)〉