2023.05.18 次世代スパコン「TSUBAME4.0」始動へ 富岳に次ぐ精度、HP側などと構築

TSUBAME4.0

 東京工業大学は18日、次世代スーパーコンピューター「TSUBAME4.0」の来春稼動に向け、構築を始めると発表した。現存の国内のスパコンでは、演算精度で「富岳」に次ぐ2位相当とされる。これまでのシリーズと同様、科学技術計算・ビッグデータ解析・AIなど幅広い分野で積極的に活用するとしている。

 TSUBAMEシリーズは2006年4月の「1.0」稼働以来、長年にわたり「みんなのスパコン」として国内外の産学官の研究開発を支えてきた。また、世界に先駆けてスパコンにGPUを採用するなど、最先端のスパコンセンターとして注目されてもいる。

 GPUスパコンというハードウェアとしての特徴に加え、現在運用中の「3.0」の導入後も、利用しやすさの改善のためさまざまなソフトウェアの改良を重ねており、これらの技術を昇華させる形で「TSUBAME4.0」のハードウェア・ソフトウェアを設計した。

 調達に先立ち、東工大すずかけ台キャンパスに新たなスパコン用の建屋を整備。東工大や日本ヒューレット・パッカード、米エヌビディアをはじめ、関連各社とともに構築を進めていく。

 (後日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)