2023.07.27 【半導体/エレクトロニクス商社特集】丸文 ソリューション事業に注力4分野を重点的に展開

飯野 社長

 丸文は通信、車載、医療、産業機器を重点分野とし、デバイス、システム、ソリューションの3事業をグローバル展開している。

 飯野亨社長は「2022年度は創立75周年の節目の一年だったがデバイス、システム共に好調で、ソリューション事業も計画通りに推移し、上場来の最高益を更新した。23年度は中国経済の減速などから弱含みの予想だが、受注残への対応を進めるとともに、新規商材やソリューションの強化で事業を底上げしたい」と語る。

 デバイス事業では収益構造の転換、経営資源の効率化に取り組んでいる。新たに約20社のラインカードを獲得したことで、3年前の商権移管による売り上げ減をカバーするとともに、収益改善につながっている。

 システム事業は医用、産業機器および関連部材、航空宇宙、レーザー機器を主力に展開している。医用は画像診断装置、臨床検査装置、人工透析をコアとし、新たに放射線治療装置、量子線治療装置を加えて商材拡充を図っている。グループ会社の丸文通商は、M&Aにより長野、新潟地区に進出しているが、今後は東海地区にも展開する。

 レーザー機器および光学機器分野では、米nLIGHT社のビーム可変技術を活用して光造形(高速3Dプリンター)などに取り組むほか、独ビジテック社と代理店契約を結び、金属産業用3Dプリンターの開発期間を短縮する積層造形光学サブシステムの販売を開始した。

 また、レーザーライン社製4kWの青色レーザー加工機を主力に、モーターの銅加工(接合、焼き入れなど)向けなどの販売を自動車産業向けに開始。日本のみならず有望な東南アジア市場も視野に置き、販売やアフターフォロー体制の構築を進めている。

 ソリューション事業は企業などでネットワーク管理業務に携わる情報システム部門向けに新しいサービス「Net Predy(ネットプレディ)」の提供を開始した。

 米アイオロス社が開発したヒューマノイドAIロボットは販売網を全国に構築し、介護・医療施設をはじめ、警備業界における夜間巡視作業といったシーンでの活用で実績が伸びている。