13日発足の第2次岸田再改造内閣で続投となった河野太郎デジタル相は14日、デジタル庁で就任記者会見を開き、デジタルの力を活用してきめ細かな行政サービスが地域で提供できるよう「デジタル行財政改革」を加速する考えを示した。

　岸田文雄首相は今回の内閣改造で、新たにデジタル行財政改革担当相を設け、河野氏に兼務させることにした。

　河野氏は岸田首相の意思を受け止め、「変化を実感してもらえるように頑張りたい」と強調。「全てのデジタルと改革の機能を集中して担当することになったので、デジタルツールを活用して国民の利便性向上と行政の効率化を一体的に一気に進めることができる」とも述べた。

　さらに河野氏は「人口減少と高齢化という二重の課題に早くからさらされてきた日本が、それを克服するための技術やサービスを提供し、日本に続いて高齢化が進む諸外国に出ていくというのがあるべき姿だ」と力説。そうした展開を拒む規制を現実的な社会の要請に適合させるとともに、海外に比べて立ち遅れている分野の日本の技術やサービスを世界水準に引き上げる必要性も説いた。

（15日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）