2023.10.05 【新技術】東京大学などの研究グループが新規n型有機半導体を開発 安価で低環境負荷の高機能デバイス誕生に道

【図1】非対称置換体PhC2-BQQDI-C5の分子設計コンセプト

 東京大学、筑波大学、北里大学、理化学研究所などの研究グループは、電子伝導性と大面積塗布を併せ持つ新規n型有機半導体を開発した。分子に非対称に置換基を導入する分子模倣のコンセプトで、既存の高性能n型有機半導体の結晶構造を保ちつつ、これまで難しかった有機溶媒への溶解性を向上させることに成功。回路基板などプリンテッドエレクトロニクス(注1)と大面積エレクトロニクス(注2)とを結ぶ画期的な有機半導体材料の開発へとつながると期待される。

  (つづく)