米アマゾン・ドット・コムが発表したアイロボット買収計画で、EUの欧州委員会は27日、ロボット掃除機(RVC)市場での競争を損ねかねないとの懸念を示す通知書を発表した。オンライン市場などでアマゾンの地位強化につながる可能性も指摘した。

　買収計画が承認される見通しと先週報じられ、株価が一時大きく上昇するなどしていたが、情勢はまた流動的になった。

　 欧州委は買収計画について市場への影響を調べるため、提出書類などの分析に加えて、RVCやスマートホームデバイスのサプライヤー、オンライン販売のプロバイダーなどから意見を聞いたとしている。

　その結果、買収が成立した場合、アマゾンがマーケットプレースでライバル企業の販売を抑えたり、商品情報にアクセスしづらっくしたりする恐れを指摘した。
（29日付の電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）