2024.01.10 【電子部品総合特集】全国電子部品流通連合会 各地区協議会の24年取り組み 関東甲信越電子制御部品流通協議会(NEP)柳田 佳克会長

柳田 会長

会員の拡大へ協力して情報発信

 2023年の動向は、ポストコロナとなり、経済活動正常化に向けて加速すると思われたが、意外にも内需の動きが想定以上に鈍かった。

 全般的には、中長期的にデジタル化、脱炭素社会に向けて創エネ、省エネに関する開発や設備投資は堅調であったように思う。また、人手不足から、省人化、自動化の機運は高い。

 機構部品をはじめ、さまざまな部品の入手が困難な状況が続いていたが、一部を除き改善されつつある。しかし、現在はケーブルが不足してきており、今後を心配している。

 今後の市場展望は、24年度には在庫調整の終了が見込まれ、製造業の調整局面は一巡すると予想している。その中で海外では金融引き締め効果の顕在化から、経済の減速が予想される。内需(関東甲信越)では景気けん引役が不在の状況のため、景気回復には時間がかかりそうだ。引き続き人手不足感から省人化、自動化の設備投資は続くと思われる。

 NEP会では、23年6月に第42回通常総会ならびに親睦会を長野県諏訪市で開催した。24年に関しても、NEP会第43回通常総会および親睦会を開催の予定。広域なため、Webでの講演を賛助会員(メーカー)に向けてSDGsの取り組みなどで企画している。

 現状、NEP会の会員数は12社、5社賛助会員で計17社のため、引き続き会員拡大に向けて活動する。会員間で情報を供給し、情報を発信していけるよう協力し合いながら、NEP会が有意義な会でいられるよう取り組む。