2020.03.31 【関西版】たけびしが製造業OPCに対応の通信ソフト新バージョン発売

 たけびし(京都市右京区、小倉勇社長)は19年11月、製造業スタンダードのOPCに対応した通信ソフトウエア「デバイスエクスプローラ OPCサーバーVer.6」を発売した。最新仕様OPC UA(Unified Architecture) Ver.1.04に準拠。接続可能な対応機器は200シリーズに及ぶ。生産現場の様々な機器との接続性を向上させた。

 デバイスエクスプローラは、PLCや工作機械、ロボットなど製造現場で稼働する制御機器との接続性を提供するOPCサーバーソフトウエア。Ethernetなどの各種ネットワークを介して、あらゆる制御機器との通信機能を提供し、各種アプリケーションへデータを橋渡しする。

 新バージョンでは、インダストリー4.0の推奨通信規格として欧州を中心に普及が進む最新のOPC UA Ver.1.04に対応、通信パフォーマンスを向上させた。

 従来のClient-Server方式では1対1の通信だったが、新たにPub/Sub方式に対応、1対Nでの同時データ交換を実現した。

 フィールド機器への接続機種も拡充。50メーカー(160シリーズ)から70メーカー(200シリーズ)に広げ、工作機器向けの汎用プロトコル「MTConnect」やフィールド機器との通信に広く使用される「EtherNet/IP」、CNCとRS-232Cで接続する「DPRNT」などの通信仕様に対応した。

 さらに、OPC UAクライアント機能により、ほかのOPC UAサーバーと接続することができ、複数の同サーバーが動作する環境で他の同サーバーを包括することが可能になる。MESシステムなどのOPC UAクライアント製品へ、OPC接続による共通化と最新仕様による接続性を提供する。

 定価は6万8000円から(税別)。同社によると年間5000本の販売を目指すという。