2020.04.21 【電源用部品/EMCノイズ対策部品特集】KOA 電流検出用低抵抗器「SLP」

電流検出用低抵抗器「SLP」

 KOAは、ローカル電源であるDC-DCコンバータ用途に電流検出用低抵抗器、高精度抵抗器などの各種部品を提供している。

 電流検出用低抵抗器の「SLP」は、5025、6432サイズで10m- 100mΩの幅広い抵抗値範囲をラインアップ。抵抗温度係数プラスマイナス50×10-6/Kで製品高さ0.635ミリメートルの低背化を実現し、10m- 40mΩで最大定格電力2Wに対応する。

 シンプルな構造の金属板抵抗「PSJ2」は最大244Aの電流検出が可能。最大電力12W、最小抵抗値0.2mΩで過電流検出、電流振幅の大きなアプリケーションや高速スイッチング用途に適している。

 「PSL2」は6432サイズでありながら、最大電力9W、最少抵抗値0.2mΩを実現している。また、フットプリントが小さく、高精度の電流検出が可能な4端子構造の「PSG4/PSF4」は抵抗温度係数プラスマイナス50×10-6/Kを実現した。

 厚膜抵抗器でも高精度な電流検出が可能であり、100mΩ以下の低抵抗領域で抵抗温度係数プラスマイナス75×10-6/K-の高精度に対応する「UR73Vシリーズ」と、長辺電極構造により高い定格電力を実現した「WU73シリーズ」をラインアップしている。

 高精度抵抗器では、「RN73Rシリーズ」は最高155度対応を実現した高精度の薄膜チップ抵抗器。主な仕様は、定格電力0.063-0.25W、抵抗値範囲10-1.5MΩ、抵抗値許容差 最小プラスマイナス0.05%、抵抗温度係数 最小プラスマイナス5×10-6/K。

 また、厚膜抵抗器の「RS73シリーズ」は、従来厚膜抵抗では困難とされていた抵抗値許容差プラスマイナス0.1%、抵抗温度係数プラスマイナス25×10-6/Kを実現した。

 1608-3216のサイズで10-10MΩの幅広い抵抗値範囲を実現した。また、同時に硫化対策品もラインアップしている。

 高電圧検出用高精度分圧器の「HVD」は、バッテリマネジメント回路やインバータ回路における電圧監視用途に、薄膜技術を用いて開発された高電圧対応の分圧抵抗器。

 数百Vから1000Vクラスの高電圧を高精度に検出し、かつ省スペースを実現するソリューションである。