2024.03.08 【SMT/SMD特集】東京ウエルズ テストハンドラーを製品化 高度な搬送技術応用

テストハンドラーMMTH

 東京ウエルズは、ダイオード、トランジスタ、LEDからインダクター、コンデンサー、抵抗など広範な製品に対応する電子部品向けの端子塗布機、測定検査機、テーピング機を提供している。

 モーター、アクチュエーター、エアバルブを基に構築されたマイクロメカニズムを生かした電子部品を高速かつ精密に搬送する搬送技術をはじめ、高度な技術力が市場でも高い評価を受けている。

 搬送技術を応用して部品外観検査装置事業にも参入し、納入実績を伸ばしている。主力機種にTWA-4100シリーズがある。検査アルゴリズムにAI(人工知能)を搭載し、判定しきい値の設定作業を簡素化できるモデルも製品化している。

 さらにテストハンドラー事業にも参入し「MMTH(マルチモジュールテストハンドラー)」「MMIH」などを製品化し、1月の「インターネプコンジャパン」に展示した。

 MMTHは供給、テスト、排出の各部をモジュール化し、多彩なモジュールを組み合わせることで幅広いニーズに対応する。モジュールはテストモジュール(各種外観検査、各種電気測定、光学測定、温度計測など)、INPUT/OUTモジュール(パーツフィーダー、ウエハーシート、トレー、テーピング)、ASISTモジュール(良品・不良品・特性の分類、製品アライメント、製品反転、マーキングほか)、SUPPORTモジュール(自動ノズル交換、ノズルクリーニング、LD/ULDなど)がある。用途は電子部品、電子デバイスの検査(電気、外観)、テーピング用途(トランジスタ、ダイオード、各種フィルター類、異形部品など)など幅広い。

 MMTHのモジュールは1カ所の固定具とコネクター接続のみで脱着可能で、高度な技術を持つオペレーターでなくても簡単に作業が行える。また、モジュール方式によりさまざまな装置レイアウト設計が可能で、多品種少量生産にも適する。