2024.03.21 ヒロセ電機、東北の新拠点が完成 コネクターの生産設備を開発

東北アドバンスト・テクノロジーセンターの外観

新拠点開設の狙いを説明する石井社長新拠点開設の狙いを説明する石井社長

 ヒロセ電機が建設を進めていたコネクター向け生産設備の開発拠点「東北アドバンスト・テクノロジーセンター」(盛岡市)が完成し、21日、現地で竣工式が開催された。新拠点は、製品リードタイムの短縮と量産技術の向上を図るとともに、高いパフォーマンスで稼働するコネクター向け生産設備の開発も目指す。

 竣工式には、同社の石井和徳社長のほか、達増拓也岩手県知事、内舘茂盛岡市長などが来賓として出席。石井社長は「当社は岩手県を中心にマザー工場を展開している。東北アドバンスト・テクノロジーセンター設立により、改めて生産技術力を強化できることを嬉しく思っている」と述べた。

 さらに「当社が目指すのは継続的な安定成長。つなぐビジネスに向け、モノづくりは非常に重要。それを支えるのが生産技術力であり、生産技術を支えるのが人材。この地で人材を強化し、グローバルに成長していく」と抱負を語った。

 同センターは、敷地面積6983平方メートルに鉄骨平屋建て2092平方メートルの規模で建設。総投資額は15億円で、3月1日に稼働した。最新の生産技術を学ぶ場として、機械・制御・ソフト設計者の育成にも取り組む。

(22日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)