品川商工は、配線ならびに基板周りで使用できるワイヤリングアクセサリーの専門メーカーとして今年創立65年目を迎える。創業時より電気・電子機器を中心に幅広い分野に向け配線周り、基板周りのパーツ開発に積極的に取り組み、顧客ニーズに対応してきた。

　60年以上の販売実績があるTCVキャップは丸型端子などの電線圧着部を絶縁保護する軟質PVC製キャップ。信頼性が高く、柔軟性があり、取り付け作業性、密着性に優れる。適用電線0.3～325平方ミリメートルまで対応する17サイズ、カラーは9色をラインアップし端末の色別表示に最適として長年支持されている。また、TCVキャップ同様の製品で耐熱性、難燃性に優れた材料を使用したTCMキャップはUL規格認定品（定格105度・600V）として12サイズ、6色をそろえ実績を伸ばしている。

　SFチューブはPETモノフィラメントを編組した配線保護チューブ。編組構造のため軽量で熱や湿気を逃がし屈曲性、弾力性、伸縮性に優れることから可動部分のケーブル保護に最適。6サイズを取りそろえ、拡大最大径12～55ミリメートルまで対応する。チューブは縮めることで内径が約1.5～4倍に拡大することから幅広い用途に対応可能。標準品と難燃品（UL規格認定品・燃焼定格VW-1）がある。

　また自動車、自動二輪車用途に開発されたネットプロテクターSSは耐摩耗性に優れ、独自のカット仕上げが装着作業効率をアップする。関連製品では編組チューブ用切断工具の新製品「ヒートナイフSS」の販売を開始。ヒートナイフSSは昇温が早く熱安定性に優れるセラミックヒーターを搭載する。高温の独自刃先が編組チューブをスムーズに切断溶着し、カット面がほつれず、きれいに仕上げることができる。

　独自の刃先形状は2箇所の切断面を持ち、切断時の自由度が高く、また軽量な本体は連続作業でも疲れにくくカット作業の効率がアップする。併せて約32％消費電力を抑えたことで省エネにも貢献する。

　いずれもRoHS指令対応品となる。