2024.04.08 へき地医療の薬局不足解消に一手 TOPPAN、処方せん薬宅配の実証開始

実証を行っている入広瀬診療所

処方せん薬宅配サービスを活用した実証の仕組み処方せん薬宅配サービスを活用した実証の仕組み

 TOPPANホールディングスが、処方せん薬宅配サービスを活用した遠隔医療体制を構築する実証実験に乗り出した。新潟県魚沼市のへき地医療における薬局・薬剤師不足の解消を目的に4月から開始しており、9月30日まで実施する。

 実証では、100%子会社のおかぴファーマシーシステム(東京都千代田区)が提供する処方せん薬宅配サービス「とどくすり」を活用。魚沼市医療公社(新潟県魚沼市)の協力のもと、魚沼市の診療所の1つである入広瀬診療所で実証を行っている。

 診察後の処方せん薬の受け取りは、オンライン服薬指導を実施した後、処方せん薬の宅配を行う仕組み。へき地医療における薬局・薬剤師不足の解消と、高齢者が多い過疎地におけるオンラインサービスの有用性を検証する狙いだ。

 国内の離島や過疎地域などでは、人口減少に伴う医師・医療人材の不足により、現状の医療体制の維持が年々厳しくなっている。これを受け各地でオンライン診療の実証実験が行われているが、多くは遠隔医療として診察のみ行われ、調剤と薬剤の交付は医療機関内や薬局での対面が前提だ。

 また、へき地医療における人材・リソース不足は、医師だけでなく薬局・薬剤師にも当てはまる問題。診察から調剤・薬剤の交付までを包含した医療体制の構築が必要となっている。

 今後は、地域の潜在薬剤師(薬剤師免許を取得していながらも、薬剤師として働いていない人)に向けてオンライン服薬指導を働き方の1つとして提示し、地元人材の活用も視野に取り組みを推進していく考えだ。

(後日電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)