2024.05.02 【新技術】芝浦工大など5研究機関 ペロブスカイト型化合物にルビジウムを取り込む方法開発 新しい強誘電体や圧電体に設計指針

ペロブスカイト型ニオブ酸ルビジウムの加熱による結晶構造の変化。正方晶2では強い歪みによる高い誘電率が見込まれる

 芝浦工業大学工学部先進国際課程・山本文子教授らの研究チームは、ファインセラミックスセンター、東北大学、学習院大学、東京大学との共同研究で、多種多様な物性を示すことから「機能の宝庫」と言われるペロブスカイト型化合物に、通常では導入が困難なルビジウムという大きな金属イオンを取り込む方法を開発した。これにより、理論的には高い性能が予想されているにもかかわらず合成が困難だった、ニオブ酸ルビジウムの逐次相転移を明らかにし、新しい誘電体や圧電体の設計指針を立...  (つづく)