2024.05.08 シャープが「AQUOS」スマホ新型 世界展開モデル開発
「つよかわスマホ」として展開するwish4
シャープは8日、主力スマートフォン「AQUOS(アクオス)」のブランドイメージやデザインを一新した世界展開モデルを開発したと発表した。新製品は日本発のデザインを意識した入門機と高級機の2モデルでエンターテインメント性を高めたAQUOSブランドのイメージチェンジモデル第一弾として7月上旬から順次発売する。
新製品群は高級機の「アクオスR9」(SIMフリーモデルで税込み10万円前後)と入門機の「アクオスwish4」(同3万円台前半)で、日本発のスマホを意識し、デザイナーの三宅一成氏のプロダクトデザイン事務所監修のデザインに一新した。
エンターテインメント体験を届けるR9は2色展開で、最新の「スナップドラゴン」CPUと12GBの大容量RAMを搭載し、快適に操作できる。
カメラはライカカメラ社が監修し、光学式手振れ補正にも対応。AIが被写体の動きを予測して追尾する。
ディスプレーは「プロIGZO OLED」を採用。点の明るさと、屋外や強い窓際などで発揮する面の明るさの二つが進化し従来機種に比べ4倍の明るさになった。アクオス史上最大サイズのステレオスピーカーも搭載し「音にも期待して欲しい」(通信事業本部パーソナル通信事業部商品企画部の篠宮大樹係長)とした。
電話には生成AIを使った新機能を搭載し、電話に出なくても要件が分かるようにした。AIが代わりに内容を聞いて、テキストで要約。返信や折り返すこともでき、心理的な負担を減らす。
入門機のwish4は3色展開で、スマートフォンを初めて持つユーザーを対象に、可愛さに加え、壊れにくさを商品軸に「つよかわスマホ」と位置付けた。
耐コンクリート落下やハンドソープ対応の防水仕様で、同部の福永萌々香主任は「水筒から着想を得た」とし、「可愛らしいフォルムとともに頑丈さを意識した」と特徴を述べた。
大画面6.6インチと5000mAhの長時間駆動バッテリーで、独自の画質エンジンを搭載し、約5010万画素の高画質カメラで夜景でもくっきり撮影できる。
新製品は映像体験を重視し、「くらしの隅々までワクワクを届ける日本発のスマートフォン」として、ブランドを再定義した。通信事業本部パーソナル通信事業部の中江優晃事業部長は、「この価値を世界に届けるための第一弾」と話す。
wish4は台湾とシンガポール、R9は台湾とシンガポール、インドネシアで発売する。
通信事業本部の小林繁本部長は「日本以外のグローバル販売台数は倍増していて、世界への挑戦は続けたい」と、世界進出への意欲を示した。(9日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)