2024.05.14 西菱電機、3月期連結は増収

 西菱電機の2024年3月期連結決算は、防災行政無線システムを中心とした官公庁向けの需要増、IP無線機器販売増などにより増収。収益面では増収に加え、携帯端末販売の事業運営効率化により収益力の改善に努めたのが増収の要因。繰延税金資産の計上などにより、3億円近い純利益を計上した。

 情報通信端末事業では、携帯端末販売の減少や修理台数減があったもの、販売単価上昇などもあり、売上高は前期比9%増の74億円。営業利益は同4%増の6億3600万円。

 情報通信システム事業は三菱電機向けの受注が減少したが、官公庁向けの受注増があり、売上高は同9%増の110億9000万円。営業利益は同48%増の11億4100万円。

 通期は防災・防火意識の高まり、インフラ老朽化対策の推進などもあり官公庁需要が期待されるため同2.8%増の増収を見込んでいる。