2024.06.04 2600人が来場 上新電機がホビーショー 塗装のコツも 模型ファンの貴重な場に

プロの技を熱心に見つめる来場者

約2600人が詰めかけたホビーショーの会場約2600人が詰めかけたホビーショーの会場

 関西の模型ファンにとって貴重な場に――。上新電機が、旗艦店の日本橋店(大阪市浪速区)7階イベントスペースで、プラモデルや鉄道模型のメーカーなど20社を集めた「Joshinホビーショー」を開催した。今後発売予定の新商品や工具の実演などを行うとともに、メーカー担当者と来場者が直接コミュニケーションを取れる場となり、多くの模型ファンでにぎわった。

 1、2日の2日間開催し、約2600人が来場した。プラモデルや鉄道模型、エアガンなど幅広いホビー商品を1つの会場に集め、展示会形式で実施したのは今回が初。これまでは上新電機スーパーキッズランド本店(大阪市浪速区)で商品を展示していたが、売り場の一部を使用していたため、展示作品数が限られることが課題だった。

 今回は、イベントスペースを活用したことで、展示スペースが広くなり、工具の実演なども行えるようになった。また、メーカー担当者がいることで、来場者は制作のコツや疑問を直接聞くことができた。

 上新電機J&E営業部の矢野達也課長は「本店でやっていたものをスケールアップして実施した」と話す。

 今回のホビーショーは、静岡模型教材協同組合が5月に開催した静岡ホビーショーで発表された新商品を中心に展示。関西では初の展示で、写真を撮る来場者の姿も見られた。

 矢野課長は「(ホビーショーが開催されるのは)春の静岡と秋の東京くらい。関西のお客さまは気軽に行けるわけではないので貴重な場になった」と手ごたえを語る。

 イベントに出展した模型用塗料メーカーのガイアノーツ(埼玉県川口市)担当者は「塗り方は雑誌などでは伝わらない。メーカーの人が教えるのは必要なこと。塗りは最後の工程で、悩みや質問もあるようだ」と話す。

 メーカーにとっても、来場客から直接商品の感想や疑問点を聞くことで、今後の商品開発に役立つ情報を集められる場となった。

(5日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)